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投稿番号:49755 投稿日:2000年06月09日 00時00分49秒          パスワード
お名前:zazie
 

「エリン・ブロコビッチ」でパワー充電

キーワード:エリン・ブロコビッチ ジュリア・ロバーツ

コメントの種類:洋画


全米史上最高3億3300万ドルの和解金を、巨大企業から引き出した女性がいる。無学、無職、預金残高16ドル、バツ2、3人の子持ち。あるのは人目をひく美貌とナイスバディ。交通事故の裁判をきっかけに知り合った弁護士・エドの事務所にムリから雇ってもらったエリンは、整理していたファイルの中に不審なものを見つけ、独自調査に乗り出す。彼女のカンが嗅ぎ付けたのは、巨大企業による地下水汚染と地元住民たちの病気の数々だった。エリンの働きと情熱が、引退間近だったエドの弁護士魂と住民達の闘うハートに火を付けた。600人以上の原告団を結成し、汚染の事実を隠蔽していた企業を告発する。結果、勝ち取ったものは冒頭にしるしたとおりの金額である。

映画に描かれるのは全て事実の物語だ。ただ、法廷や企業との対決場面は少ないので、思ったよりも痛快さはない。しかし、社会の低層に生きる一人の女性が、ガッツだけを武器に難局を切り拓き、自らも尊厳を取り戻して行く姿は、素直に見られる人ならば感動できるはず。そうではない人は(笑)、中には少なからずいた「関わりたくない」という住民の、かたくなな心をどうやって開いていったかを端折ってしまったのが残念に感じられるだろうけれど。

この映画は、生きがいや未来の自分を探す全ての人に勇気を与えてくれる。特に印象的なのは、エリンがボーイフレンドに「仕事をやめろ」と言われた時、「生まれて初めて人から尊敬されたわ。皆が私の話を聞いてくれる。仕事をやめろなんて言わないで」とキッパリ言い放つ場面だ。パワフルなエリンを見ていると「ガチガチの知識より、一人の人間が持つ素のパワーで勝負する」ことの強さを本来、人間は誰でも持っているはずじゃないだろうか、という気がして来る。小手先ではなく、自分の持てる力すべてをぶつけて生きる事を思い出させてくれた。




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