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投稿番号:48614 投稿日:2000年05月02日 19時05分18秒  パスワード
お名前:のぶれば
 

グリーンマイルは、スマイルが魅力

キーワード:処刑場 救命 優しさ

コメントの種類:洋画


始めて観てからもう半月程たちました。
誰かがスレッドを立ててくれるのを待ってたけれど、自分で立てることにしました。

グリーンマイル、なかなか良いです。
命奪うことへの戒めと、命を長らえることへの警鐘と、複雑に絡まって考えさせられる。
テーマとしては重いものが有りますが、ダンカンやハンクス、その他の人のスマイルが楽しませてくれます。
そうそう、加えてねずみ君。意外だったのが「プライベート・ライアン」で狙撃兵の役だった人。
そういった人達の笑顔が重くなる気持ちを救ってくれる。
憎まれ役もほんとに上手く憎まれ役を演じてるし。
私としてはかなり気に入ってます。

ちょっと、「ジョーブラックをよろしく」に感じが似てるかな?と思うけど。
でも良いのだ。優しい気持ちになれる映画も観ないとね。

人によっては、上映時間が長すぎると思うかも知れませんが、3時間の価値は充分あると思うので候。


KORNさんからのコメント(2000年05月04日 09時46分25秒)
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私はまだ「グリーンマイル」観ていないのですが・・・
このような原作がベストセラーの映画化って、いつも悩んでしまうのです。
原作を先に読むべきか、映画を先に見るべきか・・・

のぶればさんは「グリーンマイル」の原作読まれましたか?
私は基本的に原作を先に読むタイプで、「グリーンマイル」も原作をまず
読んでみようと思っています。(でも、これって6巻もあるんだよな〜〜)

しかし原作を読んだ知り合いの話によると、「あのラストは映像化不可能だよ」
とのことだったのですが?どうなんでしょうねえ・・・?

ベストセラーの映画化といえば、最近やっと小説が完成し今年中に映画化が
決定している、ある話題作を今読み終えました。これも映像化が難しそうな
超問題作です。でもこれは映画化が実に楽しみ・・・。(わかる人にはわかる?)


のぶればさんからのコメント(2000年05月04日 13時37分56秒)
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>のぶればさんは「グリーンマイル」の原作読まれましたか?
読んでません。(きっぱり。)ですので、
>原作を先に読むべきか、映画を先に見るべきか・・・
には、十分な答えができません。でも、直感的にはこの作品についていうなら、映画を先に見た方が良いのではないかと思います。映画の中にはどうしても消化しきれていないことかあるような気がするのです。原作を先に読んだ人はストーリの展開としてはその辺ちょっと気になるのではないでしょうか?「あ〜、あのエピソードが抜けてる〜!」みたいな。でも、映画ならではの魅力が確かにあって、始めに書いたスマイルやねずみ君は、真さにそれでしょう。でも一番の理由は、映画は上映期間がありますが、本は後からゆっくり読める!!です。

>「あのラストは映像化不可能だよ」
これについては分からないです。

もっとも、のぶれば的に言えば、
「本当に良い原作と良い映画の関係が有るなら、作品に触れる順番はどっちも有り。」です。
順番が変わっても二つの作品は仲良く共存してて、喧嘩しないと思ってます。
もっとも、それは観る人によって変わってしまうので、グリーンマイルについての断言はできません。
悪しからず…なので候。

KORNさんからのコメント(2000年05月04日 21時14分12秒)
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>「本当に良い原作と良い映画の関係が有るなら、作品に触れる順番はどっちも有り。」です。

さすが、のぶればさん。たぶんそれが真実でしょうね。
実は、図書館で「グリーンマイル」の1・2巻をGETしたので
私は原作の方を先に読むことになりそうです。

映画の方も「映画ならでは面白さ」があるようなので、
そちらも楽しみです。GW中に原作読み終えねば・・・

のぶればさんからのコメント(2000年05月05日 03時40分39秒)
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>実は、図書館で「グリーンマイル」の1・2巻をGETしたので
>私は原作の方を先に読むことになりそうです。
凄い!がんばって下さいね。私は6巻と聞いてタジタジです。本を読むのが遅いのです。
気が付けば、何度も何度も同じ所を繰り返して読んでしまう。理解が遅いから…
上映期間中に原作と映画、両方楽しめるよう、祈ってます。

後でまた、感想を聞かせて下さいね。お待ちして候。

BLさんからのコメント(2000年05月06日 00時39分14秒)
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こんにちは、BLです。
僕も『グリーンマイル』見ました。
良かったと思います。いろいろ考えることが多かったです。
原作はまだ読んでないですけど、読んでみたいな〜と思いました。

> 命奪うことへの戒めと、命を長らえることへの警鐘と、複雑に絡まって考えさせられる。

そうですね。
ポールについてはもちろんですが、
コーフィが悪役2人に対して行ったことについてすごく考えされられます。
是か非か?(詳しく書くとネタバレになるので・・・)

自分の職務上の責任と、感情の板挟みになる苦しさについても考えさせられました。
どんな仕事でもあるような気がしますし。

> ベストセラーの映画化といえば、最近やっと小説が完成し今年中に映画化が
決定している、ある話題作を今読み終えました。これも映像化が難しそうな
超問題作です。でもこれは映画化が実に楽しみ・・・。(わかる人にはわかる?)

あれかな〜と思っていたら、もうスレッドがたっていますね。
そっちにコメントしよっと。

BLさんからのコメント(2000年05月06日 00時40分30秒)
 

本人によりコメントは削除されました。 2000年05月06日 00時41分22秒

ボニさんからのコメント(2000年05月16日 04時43分13秒)
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>このような原作がベストセラーの映画化って、いつも悩んでしまうのです。
>原作を先に読むべきか、映画を先に見るべきか・・・

私もときどきそういうことあります。

>「本当に良い原作と良い映画の関係が有るなら、作品に触れる順番はどっちも有り。」です。
>順番が変わっても二つの作品は仲良く共存してて、喧嘩しないと思ってます。
>もっとも、それは観る人によって変わってしまうので、グリーンマイルについての断言はできません。

そうですか、なるほど。
今週、グリーンマイルを観に行こうと思っています。どんな映画なのか楽しみです。

とっどさんからのコメント(2000年05月16日 23時06分50秒)
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やはり刑務所を舞台にした「刑務所のリタ・ヘイワース」は、ぼくの大好きな
キング作品なのですが、ご存じの通り「ショーシャンクの空に」として映画化
されました。
なかなか評判の映画でしたが、再読に堪えうる味わい深い原作の魅力を伝えられて
いたかどうか・・・個人的にはもう一つ、といった感じでした。

で、6ヶ月間分冊発行なるシステムにハマった「グリーンマイル」、
映画版はどうしようか、まだ迷ってます。
監督は確か「ショーシャンク」と同じですよね。それに皆さんの反感を買うかも
しれませんが、ぼくの中ではトム・ハンクスものは要注意!という認識があるんです。
しかし、観てもいない映画の悪口はアンフェアですね。
やはり、観に行きましょう。

それから、映画を観た方もそうではない方も、原作を読まれることを強くお勧めしておきます。
できれば、1ヶ月に1冊のペースで、どきどきしながら、じっくりと。

のぶればさんからのコメント(2000年05月18日 22時35分56秒)
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>「本当に良い原作と良い映画の関係が有るなら、作品に触れる順番はどっちも有り。」です。
>順番が変わっても二つの作品は仲良く共存してて、喧嘩しないと思ってます。
>もっとも、それは観る人によって変わってしまうので、グリーンマイルについての断言はできません。
これについてもう少し説明しておきます。(あくまでのぶれば個人の考えなのですが…)「仲良く共存」と言うのは、映画を観れば原作を読む必要が無いとか、興味が無くなるとか、読む魅力がなくなるとかじゃないです。小説も映画もそれぞれの表現方法に、魅力と限界とがあるのは自明のことなので、ある面、別の作品として捉える必要もあるし、ある面、新たな視点をお互いに補完し合う部分もあると言いたかったのです。

原作と映画、どちらが好きか、気に入ったか、と言う論争は個人的には好きではありません。
「喧嘩しないと思ってます」と言うのは、原作も映画も十分評価しうる作品になっていれば、それぞれで評価すれば良いと思うのです。もちろん、そうはいっても「それは観る人によって変わってしまう」ことなので、原作と映画の論争をするのがおかしい、と言う訳ではありません。場合によっては必要なこともあるだろうし、それがあったが為に、原作と映画それぞれ見直されると言うこともありますから。スタンリーキューブリック監督の「シャイニング」もそういう論争が当事者(原作vs監督)にもあったようですが、それはそれで、さすがプロ同士と言う印象です。

とっどさん、そういう次第で、
>しかし、観てもいない映画の悪口はアンフェアですね。
そんなに肩肘張らなくても…と思うのですが、観た後で感想をいただけたら嬉しいです。

KORNさん、
>映画の方も「映画ならでは面白さ」があるようなので、そちらも楽しみです。GW中に原作読み終えねば・・・
と言うことでしたが、原作&映画のダブル、達成できたでしょうか?報告待ってます。

ボニさん
>今週、グリーンマイルを観に行こうと思っています。どんな映画なのか楽しみです。
そんな感じで、気楽に構えて観るっていうのも、結構映画を楽しむのには良い観方だと思っています。

のぶればの理想的な映画の観方は、「散歩気分で観る」です。あ、これって映画の冒頭部分だなあ。
実はこの映画、まず、その冒頭シーンに惹かれたので候。

のぶればさんからのコメント(2000年05月18日 23時13分10秒)
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あれ? BLさんへのコメントが消えてる…。順番を移動させた時に間違って消しちゃったのかなあ? ごめんなさい。
では、あらためて…

>コーフィが悪役2人に対して行ったことについてすごく考えされられます。
ですよね。これが単純なもので終わらせない作品にしている大事な要因だと思うのです。
是か非か?が簡単に言い切れない。ですが、個人的な希望としては、是としてあげたい非であって欲しいです。
あんまり書くとネタバレになるから…

それから、死刑を見つめる人々。いろんな反応があって、考えさせられました。死の迎え方もさまざまですが、死に追いやる形もさまざまで、これもわかる気がするけど、否定したい部分。それから、コーフィの裁判に関わった人も。
結局、上述の「命奪うことへの戒めと、命を長らえることへの警鐘と、複雑に絡まって考えさせられる。」と言う表現になってしまうのですが。あら?BLさんへのコメントの再掲のはずが、思いが強くて結構長くなってしまったので候。

KORNさんからのコメント(2000年05月19日 20時47分34秒)
           パスワード

のぶればさん、こんにちは。

>原作&映画のダブル、達成できたでしょうか?報告待ってます。

実はあれから体調を崩してしまいまして、現在まだ3巻です。
明日あたりからまた読書再開です。
しかしこれって読み出すと止めれないなあ〜
今思えば、発刊時に“1ヶ月に1冊のペースで、どきどきしながら、じっくりと”
読めば良かった、とちょっと後悔しています。

ところで、映画の方はいつ頃まで公開されるのでしょうか?

のぶればさんからのコメント(2000年05月20日 00時59分17秒)
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KORNさん、報告ありがとうございます。でも、体調の方、大丈夫ですか?

>ところで、映画の方はいつ頃まで公開されるのでしょうか?
こればっかりは、集客の状況で変わってくるから何とも言いづらいですね。
たくさんの人が観に行けば、上映期間が長くなるのが常道なこの世界。人気のある映画の場合、一つの映画館で打ち切りになっても、場所を変えて上映ということも珍しくないです。KORNさんが観に行けば上映期間が長くなる?!なんてことになったりして…(笑)。通常の集客状態なら、標準の上映期間が6週間という話を聞いた事がありますが、あてにならないです。地域によってもかなり差があるようですし。

>しかしこれって読み出すと止めれないなあ〜
あ…、原作やっぱり近いうちに買おうかなあ、なんて思うて候。

fufuさんからのコメント(2000年05月20日 12時18分05秒)
           パスワード

トム・ハンクスが出演しているんで彼が主役のようですが、、(^^;
順主役級?の黒人コーフィ(飲み物のコーヒーとはスペルが違うそうです(笑))の存在感が素晴らしかった。2mを超える筋肉隆々の大男なのに心はまるで子供のよう、、、
目はいつもうるうるとして、暗闇をこわがります。
そして、神が与えたであろう、”奇跡の力”を内に秘めています。

それにしても、3時間は長いです。名優トム・ハンクスがあの演技力で
お○っこの演技をされた日にゃぁ〜、、ちと、こまりました。。
この映画をこれからごらんになられる方は、ぜひとも上映前にトイレへ行かれることを強く!!お勧め致します。
      *******************************

>コーフィが悪役2人に対して行ったことについてすごく考えされられます。
>是か非か?(詳しく書くとネタバレになるので・・・)
ここの部分ですが、ぼくもなんとも腑に落ちない気持ちが残りました。

どういう意図であのような事を行ったのか、きっとどうしようもない”葛藤”があったことは推測できるのですが、、真意が分からないです。

”罪と罰” 到底、答えの見つからないテーマですね。 この辺は・・

もひとつ
>コーフィの裁判に関わった人
コーフィを最後まで憎んでいるであろう人々。。。
これは、 ★痛烈★ でした。 心がとても痛みます。
憎しみの気持ちは、起こるかもしれないけど、、その気持ちからは、、何も生まれないよ。

KORNさんからのコメント(2000年05月31日 21時10分45秒)
           パスワード

ついに観ました!『グリーンマイル』
映画を観るのにこれほど長い前準備をしたのは初めてです。
このスレッドを読んで興味を持ったことから始まり、分冊形式の原作を6巻入手し、
ドキドキしながら読み終えて、やっと見に行きました。(まだ映画が公開中で良かった!)

で、感想ですが、これは比較的原作を忠実に映像化した作品と言えるでしょう。
3時間の上映時間も長くは感じませんでした。
私の一番の関心は、ネズミの“ミスター・ジングルズ君”の演技(?)と、
原作のラストをどのように映像で表現するのか、という2点でした。

ミスター・ジングルズ君については、予想以上に良かったです!
内心、CGネズミでも出てくるのではないかと思っていたのですが、
どうやら本物のネズミのようですね。彼は重要なキャラなので嬉しかったです。
特に年老いてからの演技が素晴らしい。アカデミー助演動物賞(?)を受賞させたい!

そして問題のラストですが、これに関しては予想通り大幅に省略されていました・・・
やはり映像で表現するのは難しいのかなあ。映画だと主人公の独白で表現するしかない
ので、原作を読んだ後ではかなり物足りなく感じました。
個人的にはあのラストに“キングらしさ”が凝縮されていると感じていたので残念です。
残念といえば、原作では「老人ホームでのポール」と「刑務所での若き日のポール」の
エピソードが交互に語られる形式なのですが、老人ホームの出来事が大幅に省略されて
いたのもちょっぴり残念です。私は、老ポールとエレインの恋の場面が好きだったので
あれは是非映像化して欲しかった。しかしそうなると3時間では短すぎるかな(笑)

>コーフィが悪役2人に対して行ったことについてすごく考えされられます。

確かにこの物語は「善と悪」・「罪と罰」など、色々考えさせられますね。
コーフィが行なったこともそうですが、私が最も考えさせられたのは
全てが終わった後、物語のラストで“神”がポールに対して突きつけた運命です。
(映画ではちょっとわかりにくかったですけど・・・)
この壮大な物語をあんな形で締めくくるとは・・・。
ファンタスティックなストーリーの最後に訪れるリアルな現実。これは凄いです。
安易なハッピーエンドを避けたのはさすがキングだな、と思いました。
・・・この意味を深く知りたい方は、ぜひ原作を読まれて下さい。

というわけで、私はどちらかと言うと原作派ですが、映画には映画の良さもあります。
原作に無くて映画にあるもの、それは“スマイル”です。(さすがのぶればさん。原作を
読まれてないのに解ってらっしゃる。この映画版のキーワードはまさに“スマイル”ですね)
この物語のテーマは非常に重いものですが、映画を観終わったあと心に残ったのは
主人公とその仲間達のスマイルでした。彼らの心の温かさが伝わってきます。
(その意味からいえば、看守たちのキャスティングは絶妙ですね。)
コーフィの笑顔も素敵でした。
あの笑顔がなかったらこの映画の印象は随分違うものになっていたでしょう。

のぶればさんからのコメント(2000年06月01日 01時29分35秒)
           パスワード

KORNさん、入念な報告?ありがとうございます。

>そして問題のラストですが、これに関しては予想通り大幅に省略されていました・・・
>老人ホームの出来事が大幅に省略されていたのもちょっぴり残念です。
>あれは是非映像化して欲しかった。しかしそうなると3時間では短すぎるかな(笑)
やっぱり、消化できてない部分がいっぱいあったようですね。
私は常々、小説と映画の違いは、表現方法が文字と映像の違いというだけでは済まされないのではないかと思っています。上手く言えなのですが、文字は如何にイメージを膨らませるかが、一方、映像は如何にイメージを凝縮するかが大きな課題になってくると思うのです。映画ではスマイルが優しくも説得力のあるイメージを醸し出していました。それは演技の上での演出と言うだけではなく、そのスマイルに小説のイメージを凝縮させているような感じがしたのです。でも、逆に言えば、あのスマイルは小説では表現仕切れない魅力があるのではないかとも思えたのです。

老ポールとエレインの恋、映像ではきちんと表現されていないのですが、あのお互いの話し振りに、その感覚は伝わってきます。KORNさんのレスに、やっぱり…と思いました。もちろん、映像には映像の限界があるので原作からすれば不充分なのだろうというのも納得できます。う〜ん、それはともかく、原作への興味が一段と増す報告です。

>>コーフィの裁判に関わった人
>コーフィを最後まで憎んでいるであろう人々。。。
>これは、 ★痛烈★ でした。 心がとても痛みます。
私にとっては、これは「心が痛む」のはもちろんですが、それ以上に恐怖です。憎んでいるのは、とりわけても「真実を知らない」と言う事実に基づくもの。コーフィーの真の姿を知らされていない以上、逆に言えば当然とすら思えてしまいます。翻って残酷な事件が相次ぐ昨今、マスコミの報道を信じてしまって、真実を知らぬまま、犯人やその家族をを批判していやしないか……。そう言う怖さに直結してしまいます。

>>コーフィが悪役2人に対して行ったことについてすごく考えされられます。
>これが単純なもので終わらせない作品にしている大事な要因だと思うのです。
と言うのは、じゃあ、本当に真実を知った時、憎むべきか否か、憎んでいいのか否か、或いは、許すべきか否か、許せるものか否か、そういった疑問が見え隠れして、頭と心に消化しきれないまま、こびりついているので候。

KORNさんからのコメント(2000年06月02日 19時46分55秒)
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>文字は如何にイメージを膨らませるかが、一方、映像は如何にイメージを凝縮するかが大きな課題になってくると思うのです。

いや〜、この意見には物凄く共感できるものがあります。

本(文字)を読んで楽しむには、自分でイメージを膨らませなければ
ならない。逆に言えば、一流の文学作品は読むだけで頭の中でイメージ
が広がっていきます。

よく、ベストセラーの映画化で「原作に忠実な映画化」なんて謳われて
いることがありますが、原作のストーリーをそのまま映像化した作品は
つまらないことが多い。自分の頭の中で想像した映像のほうがよっぽど
凄かった、と感じられることも少なくありません。

逆に映像作品は、ある意味「見たまんま」なので、自分で作品の主題を
絞り込む必要がある。優れた映像作品は、作者の意図した主題に向って
自然にピントが絞り込まれていくようなものではないかと思っています。

例えば黒澤明監督なんかは、この文字と映像の関係を熟知していたのでは
ないか、と思えて仕方ありません。黒澤作品には、小説を元にしたものが
たくさんありますが、どれも原作とは独立して楽しめます。
黒澤監督は「原作に忠実な映画化」なんて絶対にやらなかった。
(「用心棒」の原作がダシール・ハメットの「赤い収穫」と知った時には
驚きました。言われてみれば確かにそうですが…。あと「天国と地獄」も
エド・マクベインの「キングの身代金」が原作なんですよねえ…う〜む)

多分、優秀な監督というものは、原作の中の主題に共感できるものがあって、
そのエッセンスを自分なりに映像化しているのでしょう。その結果ストーリー
は少々変っても、原作と同じ(場合によっては原作を超えた)感動を観客に
与えることができるのではないか、と思うのです。
よって、単に「ベストセラーだから」という理由で企画物として映画化された
作品に駄作が多いのは仕方がないことでしょう。

のぶればさんの言葉が、映画と小説の関係について私が常日頃感じていたこと
と見事に重なっていたので、スレッドのテーマから脱線して長々と書いてしま
いました。スミマセン(笑)

…ところで「グリーンマイル」についてですが、少なくとも私にとっては両方
楽しめる作品だった、と言えます。

ボニさんからのコメント(2000年06月10日 16時54分23秒)
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今週、グリーンマイルを観てきました。
電気イスでの場面、幼い姉妹が殺されたこと、ネズミが踏みつけられた場面、コネにすがってひどいことをする人、私には残酷な場面ばかりが印象に残って、優しい気持ちにはなれませんでした。
避けて通りたいけれど、世の中に起こっている不合理な出来事はもっともっとたくさん有るんですよね。
そう思うと、現実の残虐な事件の多さに気が滅入ります。

>残酷な事件が相次ぐ昨今、マスコミの報道を信じてしまって、真実を知らぬまま、犯人やその家族をを批判していや>しないか……。そう言う怖さに直結してしまいます。

そうですね、情報が違っていたり偏ってしまうと真実とは違う判断をしかねないですね。
でも、最近の事件を見ると、ひどすぎる根っからの悪人っていう人もいるんですね。

話は変わって出演者ですが、
年老いたポールが、「大草原の小さな家」に出ていたオルディン牧師(名前が違っていたらごめんなさい)
で、私はお久しぶりにお目にかかれて嬉しかったです。

のぶればさんからのコメント(2000年06月17日 22時07分18秒)
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>(さすがのぶればさん。原作を読まれてないのに解ってらっしゃる。…
>のぶればさんの言葉が、映画と小説の関係について私が常日頃感じていたことと見事に重なっていた…
KORNさんにやたら誉められてしまって、照れちゃってます。ありがとうございます。

>例えば黒澤明監督なんかは、この文字と映像の関係を熟知していたのではないか、……
そう、そう。わたしも、全くそう思います。さらに、音楽や効果音についてもそう言えると思います。彼の作品はストーリーそのものが伏線では無いかと思うほどの、目や頭や心に刻印されるような台詞や1カットが必ずと言って良いほどあります。そこまでの盛り上げ方と言ったら!この表情を、或いはこの台詞を観客に伝えたいが為にこの映画を作ったのでは…なんて、少し大袈裟ではありますがそう思えるのです。
「勝ったのは農民だ」なんてまさにそのもの!
その意味でグリーンマイルのスマイルはそれに当たるような気がしたのです。

>私には残酷な場面ばかりが印象に残って、優しい気持ちにはなれませんでした。
なんか納得いかない、ラストは間違ってると言う感想はネット上でも多いようです。優しくなれたと言うよりも多いのではないかと感じています。それはそれで良いと思います。

ただ、舞台は処刑場。もっと陰惨な場所として描かれてもおかしくないのに、そんな場所でさえ精一杯の優しさが見え隠れして、「成る程、人間はどんな場合でも優しさを忘れずにいることはできるのだ」とそう思ったのです。ここにのぶればは、深く感銘を受けたのでした。殺されることが分かっていても優しさを持つことができる。いわれの無い罪を着せられていても優しさを保つことができる。人に死を迎えさせる職に在っても、愛する人を失いつづける運命にあっても、優しさを保ち続けることができる。こんなにも強い優しさを表現した作品は珍しい。結果的に憎しみよりも優しさが上回るのだという勇気を与えてくれたように思えるのです。

そう思うのには伏線があります。このところ悲惨な事件が相次いで、人間不信が社会に広がり、優しさよりも憎しみを煽られてしまう世情です。極刑を口にする人々が増えているように思います。その世の中に放たれた一筋の光明とでも言えば良いのでしょうか、人は憎しみによって動かされるものではなく、優しさによって自発的に動くべき存在であるべきではないか…などと思ったのです。

私も優しくありたい。そう強く思うので候。

fufuさんからのコメント(2000年06月18日 08時28分25秒)
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> ・・・そんな場所でさえ精一杯の優しさが見え隠れして、
>「成る程、人間はどんな場合でも優しさを忘れずにいることはできるのだ」と・・・
>  ・・・ 結果的に憎しみよりも優しさが上回るのだという勇気を与えてくれたように思えるのです。

なるほどー。
まったく同感です。
一見不条理に写る相反する場面も
そういう部分も、ごり押しすることなく描かれているのですね。

>人は憎しみによって動かされるものではなく、優しさによって自発的に動くべき存在で
>あるべきではないか…などと思ったのです。
 
 今回のこのコメント、まったくの同感でございます _(_^_)_ fufu



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