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投稿番号:43589 投稿日:1999年12月20日 22時33分07秒  パスワード
お名前:KORN
 

『海の上のピアニスト』

キーワード:トルナトーレ、モリコーネ

コメントの種類:洋画


ジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作「海の上のピアニスト」観ました。

セリフは英語でハリウッド映画を彷彿とさせる大作なんだけど、紛れもないイタリア映画。
(というより、トルナトーレ映画かな)

イタリア映画って映像が独特なんですよね。古臭いというか生活臭があるというか、
何だかセピア色っぽくて(これは誉め言葉です)、私は大好きです。
内容は一言でいえば「壮大な大人のおとぎ話」かな。
私はおとぎ話は嫌いではない、というか大好きだ。心の琴線にビビッときました。

ピアノ対決での物凄い“速弾き”。
絶対有り得ないんだけど・・・感動してしまいました。
原作にはない美少女との出会いのエピソードも、トルナトーレ監督らしくて良かった。

ほんと、音楽と映像がハマッてるんですよね〜
映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネの音楽の素晴らしいこと!
モリコーネといえばセルジオ・レオーネ監督だったけど、レオーネ監督亡き今、
トルナトーレ監督とモリコーネは、新たなるゴールデンコンビですね。

あと特筆すべきは、私の観た劇場では、エンドロールが終わるまで誰一人席を立たなかった、
ということです。切なくて悲しいラストだったけど、みんな余韻に浸ってたんだろうな・・・

ほんとに良い映画でした。


ハンスさんからのコメント(99年12月22日 00時16分07秒)
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トルナトーレは「ニューシネマパラダイス」の衝撃以来好きなので、今回は見なきゃ!と思っています。
感動させていただきます!(^^)

>セリフは英語でハリウッド映画を彷彿とさせる大作なんだけど、紛れもないイタリア映画。
エキストラはイタリア人ばかりだったみたいです。

>ピアノ対決での物凄い“速弾き”。
>絶対有り得ないんだけど・・・感動してしまいました。
ティム・ロスはピアノはまったく弾けないみたいです。メーキングを先に見たので
がっかりしましたが、映画ではそこは「巧みに」ごまかしてるでしょうね。



とっどさんからのコメント(99年12月22日 00時27分14秒)
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こんにちは、KORNさん。

ティム・ロスですね!大好きな俳優です。
「あの役者が出てるなら観よう」と思わせる数少ない人です。
(あとはロバート・カーライルやケヴィン・スペイシーなど)
楽しみです!

ところでエンニオ・モリコーネといえば、一連のマカロニウェスタンという
イメージがありますが、他にどんな作品がありましたか?
この映画もおそらく音楽が重要なポジションを占めていそうですので、
その辺あたりも楽しんできます。

話は全然違うのですが、先日ようやく「マトリックス」を観てきました。
しばらくやってるかな、と悠長に構えてたら上映終了間近と聞いて、
慌てて駆け込みました。

・・・さて、もう何を言いたいかお分かりですね。
「映画も凄かったが、レイジはとにかくかっこいいね!」

KORNさんからのコメント(1999年12月23日 18時45分04秒)
 

本人によりコメントは削除されました。 1999年12月23日 18時47分13秒

KORNさんからのコメント(1999年12月23日 18時49分16秒)
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>ティム・ロスはピアノはまったく弾けないみたいです。メーキングを先に見たので
>がっかりしましたが、映画ではそこは「巧みに」ごまかしてるでしょうね。

ハンスさん、こんにちは!
ひょっとしてこの前『ニュー・シネマ・パラダイス』がテレビ放映された時のメーキング
ではないですか?それなら私も観ました。それにしても『ニュー・シネマ・パラダイス』
何度観ても良いですね〜。あのラストを感動しない映画ファンはいないでしょうね。

確かにチィム・ロスはピアノが弾けないようですが、そんなこと全く感じさせない
見事な「演技」を見せてくれます。あれこそが俳優の「演技」の力です。
仮にピアノが弾けたとしても、そもそもあんな弾き方はできないでしょう(笑)

>ところでエンニオ・モリコーネといえば、一連のマカロニウェスタンという
>イメージがありますが、他にどんな作品がありましたか?

とっどさん、お久しぶりです!
モリコーネといえば確かにマカロニ・ウェスタンですね。『夕陽のガンマン』なんて、
むちゃくちゃカッコイイ。ウェスタン以外では、セルジオ・レオーネ監督の遺作
『Onse Upon A Time In America』の曲が好きです。映画のほうは賛否両論みたい
ですけど、私は大好きですね。
それはそうと、数年前直木賞を受賞した『テロリストのパラソル』という小説がある
のですが、『Onse Upon A 〜』をパクッてる気がするのは私だけでしょうか?

>話は全然違うのですが、先日ようやく「マトリックス」を観てきました。

おお、ついに観に行かれましたか。良かったでしょ、レイジの曲が(笑)。
実は近日公開される(もうされてるのかな?)『エンド・オブ・デイズ』、
GUNS N’ROSESのテーマ曲を大音量で聴いてみたい、という理由だけで
観に行こうかと思ってます(笑)。しかしこの映画、ハズレの匂いがする(笑)。

『海の上のピアニスト』って、サントラもきっと素晴らしいのでしょうね。

BLさんからのコメント(1999年12月23日 20時15分19秒)
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はじめまして。
「海の上のピアニスト」見ました。
いい映画でしたねえ。
じわーって胸にしみいるような映画でした。

"速弾き"対決のシーンもかっこよかったですが、
揺れ動く船の上で、動き回るピアノを弾くシーンもなかなかステキでした。
そしてあの切ないラスト。
あの日はずーっとあの音楽が耳の奥で鳴ってるるような気がしました。
たっぷりと余韻を楽しませていただきました。
僕が見た映画館でも、ほとんどの人がエンドロールが終わるまで席を立ちませんでした。
みんな浸ってたんだろうなあ。

トルナトーレ監督ですか、「ニューシネマパラダイス」の監督さんなのですね。
あの映画も友人みんながいいって言います。今度見てみます。

KORNさんからのコメント(1999年12月23日 23時26分14秒)
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BLさん、はじめまして。

「ニューシネマパラダイス」もいいですよ〜。
「海の上のピアニスト」を気に入られたのなら、もう絶対お勧めです。
それにしても「ニューシネマパラダイス」を観ていないとは、実にうらやましい。
真っ白な気持ちであの感動を味わえるのですから・・・

観た人は判ると思うけど、「ニューシネマパラダイス」のラストって、ほんとに泣けます。
モリコーネの切ないメロディといい、映画ファンにとっては“禁じ手”に近いやり方です(笑)
たぶん、あの映画をみた世界中の映画監督は「やられた〜」と思ったんじゃないかな。
「そうか、その手があったか・・・」って。

良い映画ですよ。是非ご覧になってください!

ハンスさんからのコメント(1999年12月24日 00時55分39秒)
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どうもです。
>ひょっとしてこの前『ニュー・シネマ・パラダイス』がテレビ放映された時のメーキング
>ではないですか?それなら私も観ました。
実はそれなんです。ちょっと入院する事があって、ちょうど病室で暇してたとき見ました。

>それにしても『ニュー・シネマ・パラダイス』何度観ても良いですね〜。
>あのラストを感動しない映画ファンはいないでしょうね。
もう20回ぐらいは見たでしょうか。もう5分見るだけで涙腺が緩むパブロフの犬状態です。
あの日は日本語に吹き替えられてましたが、やっぱイタリア語のほうが泣けますね。
僕の中では今まで見た映画の中では一番です!


BLさんからのコメント(1999年12月26日 21時46分07秒)
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こんにちは。
『ニュー・シネマ・パラダイス』のビデオ借りてきました。近日中に見る予定です。
ご推薦ありがとうございます。楽しみです。

「海の上のピアニスト」のパンフレット読んでて知ったのですが、
(このパンフもいいですね)
この映画には、僕らが見た“国際版(英語版)”とは別に、イタリア語バージョンがあるとか。
40分ほど長いらしいですが、こちらも見たいですねえ〜。

ところで、「海の上のピアニスト」のサントラってあるんですよね?
(ないはずないですよね)
どこの店に行ってもないんだけど・・・どうしてかな?

KORNさんからのコメント(1999年12月30日 18時10分01秒)
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イタリア映画と言えば・・・

ロベルト・ベニーニ監督の『ライフ・イズ・ビューティフル』
やっとビデオで観る事が出来ました。
この「映画の部屋」でも随分話題になっていたので、
是非観なければ、と思っていたのですが・・・

これは凄い作品です。
こんな形であらゆる感情を揺さぶられた映画は初めてです。
もし、アメリカ映画だったら間違いなく、アカデミー作品賞取ったでしょう。
(しかし、ハリウッドには作れないタイプの作品ではあるが)
1999年最後にして、素晴らしい作品にめぐり会えました。

やっぱりイタリア映画は良いね!

NEOKIさんからのコメント(1999年12月30日 18時35分18秒)
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とっど、さん、KORNさん、こんにちは。
最近、ティム・ロスがとても気になっているんですが(『ライアー』でしびれた)、彼の出演作でこれぞ!と思われるものをいくつか、教えてくださいませんか?お願いします。

BLさんからのコメント(1999年12月30日 20時16分11秒)
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こんにちは。
ついに『ニュー・シネマ・パラダイス』を見ました。
・・・感動しました。
感動が大きすぎて、今は語れません。
KORNさん、ハンスさん、推薦してくださって本当にありがとうございました。
すばらしい作品にめぐり会えました。

「海の上のピアニスト」のサントラはその後すぐ手に入りました。
僕の探し方が悪かったのですね。

KORNさんからのコメント(1999年12月31日 12時40分01秒)
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>ティム・ロスがとても気になっているんですが(『ライアー』でしびれた)、彼の出演作でこれぞ!と思われるものをいくつか、教えてくださいませんか?お願いします。

NEOKIさん、こんにちは!
実は私もティム・ロスについては、あまり知らないのです。(とっどさんは詳しそう)
ですから彼の出演作で、これぞ!と思うのは『海の上のピアニスト』になります(笑)

>「海の上のピアニスト」のサントラはその後すぐ手に入りました。

私もやっと見つけました。(品切れだったのだろうか?)
・・・今更ながら気がついたのですが、エンドロールの最後に流れるヴォーカル曲って
Vo:ロジャー・ウォータース、G:エドワード・ヴァン・ヘイレンだったのねん!!

エンニオ・モリコーネ + ロジャー・ウォータース + ヴァン・ヘイレン!!!
・・・凄い組み合わせだ。

ゆっきーさんからのコメント(2000年01月02日 16時46分46秒)
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はじめまして。昨日”海の上のピアニスト”を見てきました。涙涙でしばらく何もはなせませんでした。

ところで質問があります。最後の方のシーンで、”天国にはいる前に左手をなくしてしまった。しかしそこにあるのは2本の右手だけ。だから、右手をつける。右手2本で弾けるピアノはあるだろうか・・・・”というところがありましたが、なせ彼はそんなことを言ってきたのでしょうか。核心的な答えが見つかりません。何か考えがありましたら教えて下さい。

KORNさんからのコメント(2000年01月03日 19時29分44秒)
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ゆっきーさん、はじめまして。

>なせ彼はそんなことを言ってきたのでしょうか。核心的な答えが見つかりません。何か考えがありましたら教えて下さい。

う〜む、これは難しいですね。
確かにあのセリフ、やや唐突な気がしないでもなかったのですが・・・
果たして、あのセリフに込められていた想いとは何なのでしょうか?

解釈というか、私はどう思ったかですが、
普通、天国の様子を想像するときあんなこと思いつきませんよね。
1900は船の乗客の話を聞いただけで、自分が行った事もない場所の
風景をリアルに想像できるような、感受性豊かな人物だった。

そんな1900が天国を想像する時、どんな風景を思い浮かべるのか?
あの話は1900の感受性の豊かさを象徴するものなのかな、と私は
思っていたのですが・・・
しかし言われてみると、何だかもっと深い意味がありそうな気もしてきました。
ゆっきーさん、何か思いついたら是非書き込んで下さい!


BLさんからのコメント(2000年01月04日 20時13分37秒)
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こんにちは。
『ニュー・シネマ・パラダイス』のことですが。

>それにしても「ニューシネマパラダイス」を観ていないとは、実にうらやましい。
>真っ白な気持ちであの感動を味わえるのですから・・・

はい。全く何も知らずに見ましたので、衝撃でした。
あのラストには参りました。ホントに。
確かに感動しない映画ファンはいないでしょうねえ。
あの瞬間から涙が止まりませんでした。

>もう5分見るだけで涙腺が緩むパブロフの犬状態です。

よく分かります。僕も次に見るときからはそうだろなあ。
トルナトーレ監督は本当に映画が好きなのでしょうね。
ものすごーく、そう感じました。

何故僕はこの映画を見てなかったんだろう?

とっどさんからのコメント(2000年01月04日 22時25分34秒)
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NEOKIさん>ティム・ロスがとても気になっているんですが(『ライアー』でしびれた)、彼の出演作でこれぞ!と思われるものをいくつか、教えてくださいませんか?お願いします。

NEOKIさん、はじめまして!
ティム・ロスとの出会いは、あの衝撃的な「レザボア・ドッグズ」でした。
この映画には、ハーヴェイ・カイテル、スティーヴ・ブシェーミなど、極めて個性的で実力ある
俳優が出演しています。当時の映画界を震撼させたタランティーノ劇場デビュー作です。

その後タランティーノ製作の「フォー・ルームス」にも出演。日本のCM(インスタントコーヒー)にも
出てたような記憶がありますよ。

「ライアー」は去年ビデオで観ました。息詰まる密室劇ですが、さすがの存在感でしたね。

ハンスさんからのコメント(2000年01月05日 02時39分59秒)
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どうです!BLさん。この感激はどんどん口コミで伝えてください。

>はい。全く何も知らずに見ましたので、衝撃でした。
>あのラストには参りました。ホントに。
まさにトトへの心をこめたプレゼントですよね。アルフレッドは心底トトが大好きだというのがわかります。

>よく分かります。僕も次に見るときからはそうだろなあ。
>トルナトーレ監督は本当に映画が好きなのでしょうね。
>ものすごーく、そう感じました。
映画しか娯楽がなかった頃ってこんなに楽しい映画館があちこちにあったんでしょうね。
確かにシネマコンプレックスなどで映画を見るチャンスは以前と増えましたが、
商業主義に走ってるって感じがして。
あのイタリアの寒村の映画館はまさに今の時代、パラダイス(天国)でしかないのでしょうね。
でも当時トルナトーレは33歳で作ったとか。

映画館が壊される時、ここにかかわったみんなのつらい顔と何気なしにバイクで廃墟を走る若者、
そしてあの「ここは俺の広場だ!」とつぶやきつづけるホームレス(?)。なぜかとても印象に残ります。

NEOKIさんからのコメント(2000年01月05日 23時20分13秒)
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KORNさん、とっどさん、ありがとう。
あ、「フォー・ルームス」ですね。これは観た、観た。そうだったか。タランティーノのは、これから探します。

テレビコマーシャルは(笑)、うち、地上波のアンテナにつないでないので、観てません。あきらめます。
では、今後ともよろしく。

ボニさんからのコメント(2000年02月18日 21時22分34秒)
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KORNさん、みなさんお邪魔します。
「海の上のピアニスト」をやっと観てきました。
知識が無くて申し訳ないですがティム・ロスは主人公をやっていた人でしょうか?
本当はピアノが弾けないってこちらのコメントに書いてありますが、まるでそんな風
には見えませんでした。本当に弾いているのだと思っていました。

ゆっきーさんが書かれた部分に、
> 最後の方のシーンで、”天国にはいる前に左手をなくしてしまった。
> しかしそこにあるのは2本の右手だけ。
> だから、右手をつける。右手2本で弾けるピアノはあるだろうか・・・・”
> というところがありましたが、なせ彼はそんなことを言ってきたのでしょうか。
> 核心的な答えが見つかりません。

と有りましたが、映画を観ていてこの言葉の意味が私もはっきりとわかりませんでした。
今、また考えてみて思い浮かんだことは、
「天国という新しいところには自分を受け入れてくれる場所があるだろうか・・・」
と問いかけたかったのではないでしょうか。

船の中で育った主人公にとって、どうしても陸で生活する気持ちになれなかった。
私だったら無理にでも引っ張って船を下りるでしょうが、映画は、主人公の意志を尊重しましたね。
どうしてなんでしょう、そういう優しさも有るっていうことなのでしょうか。
どう理解したらいいのでしょう・・・・。

のぶればさんからのコメント(2000年04月16日 02時40分49秒)
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観よう観ようと思いつつ、ようやく観てきました。「海の上のピアニスト」。
のぶればの感想は、結論的には、惜しい映画です。

良いところいっぱいあった。演奏シーンの盛り上げ方や友情の形、ストーリーの発想…
でも、惜しむらくは、希望や勇気、といった前向きなものがあまり感じられなかった。私にはクール過ぎました。
1900の音楽が1900の中にだけ収まってしまったと言えば良いかなあ?
この作品は、彼の音楽の描写を通じて、観客に一体何を与えたんでしょう?
そういう意味では、特異な世界に生きる人物の、特異な物語としてのみ記憶に残るだけになってしまいそう。
もったいない限りです。だから「惜しい」のですが…
質屋のじいさんが言うように「良い話」で終わっちゃうんだもの。

>最後の方のシーンで、”天国にはいる前に左手をなくしてしまった。……
1900にとっては、天国も陸も同じ場所。
つまり、海じゃないところでピアノを弾く不安を語っていたのだと思ったのです。
友人を悲しませないよう、彼なりのジョークを使いながら…
ならば、天国と同じ陸で生きる、或いは海でピアノ弾く執念みたいなもの、せめて海で弾けなくなる怖さ、
そんなものを見せて欲しかった…

>私だったら無理にでも引っ張って船を下りるでしょうが、映画は、主人公の意志を尊重しましたね。
でも、主人公の意志が私には見えなかったなあ。「陸で生きられない」と言う選択も一つの選択としてありでしょうが、それなら彼が「海でどう生きようとしたか」にもっとこだわって欲しかった。ピアノ対決で相手の演奏に流した涙と「くたばれJazz。」の台詞も何だかつながらない。「陸で生きられないから」あっさりと「海じゃない天国で演奏したい」という選択をするのもつながらない。海の声を聞いた人を羨望するのに、彼が海の声を聞くことは意外に簡単にあきらめる。(彼には大地の声は聞こえないのだろうか?)他にも、電話や、レコード、1900の名前、凄い複線がたくさん張ってあったように思われて、そうした複線をどう収斂させるのかとはっきり言って期待してたのに…
すべて爆薬で吹っ飛んじゃいました。後に残ったのは、たくさんの疑問です。

う〜ん、惜しい!!。
って、今頃ここに書き込んでるけど、誰か気づくかなあ?
1900は気付いてくれた友人がいたけど…なんて思うて候。

BLさんからのコメント(2000年05月08日 20時27分32秒)
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BLです、こんにちは。
のぶればさん、気付きました(笑)。

1900が陸で生きられないと決断するのは、あっさりというふうには感じませんでした。
「陸から海を見てみたい」という気持ちがあって、
“海の声”を聞いた人の話があって、
あの少女との出会いがあって、
「良い話を語る相手がいる限り、人生は捨てたものじゃない」と彼自身が語っていても、
それでも彼は海から離れることができなかった。
海の上でしか生きたことのなかった彼にとっては、海から離れることがすごくこわかったのでしょう。
そのくらい大きなことなんだろうと思いました。

この映画は1900という「天使」の童話なのでしょうね。
希望や勇気といった前向きなものでなくても良いのでは?
見終わった後、とても切なくて、良い映画を見たなあという想いが残りました。

のぶればさんからのコメント(2000年05月11日 00時28分45秒)
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>のぶればさん、気付きました(笑)。
BLさん、ひょっとして、蓄音機で音楽流しながら、書き込みしたのでは?
見つかってしまいました。でも、せっかくのご意見ですが、自分の考えはこのままで居させて下さい。
こんな私ですが、天国にいけるかなあ?天国にも伝言板があるかなあ? ……。 ごめん、ふざけ過ぎた?

>1900が陸で生きられないと決断するのは、あっさりというふうには感じませんでした。
確かにそういう感想を持つ人も居て良いと思います。映画には観る人の数以上に観方があると思っていますから。
作品の感じ方は人の数だけあって良いと思います。私の感想が正しいなんて思ってもいないし、他の人に自分の感想を押しつけるつもりも無いです。ただ、こんな風に感じる奴もいるんだと…。伝言板ですから、いろんな意見が載って良いと思うのです。それがここの魅力だと思っていますので。

私の場合、1900に陸に下りて欲しかったというのが、率直な強い思いなのです。すべてがここに起因しているのでしょうね。悲劇が駄目という訳ではないのです。陸に下りて、ピアノが弾けなくなって落ちぶれても良いし、死を迎える展開もありだと思うのです。もちろん、万難乗り越えて成功しても良いけど。

>希望や勇気といった前向きなものでなくても良いのでは?
言葉足らずだったかも知れません。私にとって、何よりも、ラストのトランペットの彼の後姿が気になるのです。
それだからこそ、結論的に惜しいと言う感想になるんだと思います。1900は自分の音楽だけでなく、彼の音楽まで
失わせてしまったような気がしてしまう。それがどうしてもいただけない。わずか一人でさえも幸せにできなかった海の天才、そんなイメージを持ってしまったのです。

「ニューシネマパラダイス」ではあれだけ勇気と希望と夢を与えてくれたのに…
「海の上」では、羨望の人が遺してくれたものが、残された人に与えたものがあまりに違いすぎました。
そう思えてしまうのです。無論、あくまで私の場合に限るのですが。
そうは言っても、嫌いな映画ではないので、思い入れが強くて、長くなりました。
書き込みを見つけてくれて、これじゃあ、善意を逆手に取るようなものかも知れませんが、そう思うので候。

BLさんからのコメント(2000年05月12日 21時50分23秒)
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BLです。

> 作品の感じ方は人の数だけあって良いと思います。私の感想が正しいなんて思ってもいないし、他の人に自分の感想を押しつけるつもりも無いです。ただ、こんな風に感じる奴もいるんだと…。伝言板ですから、いろんな意見が載って良いと思うのです。それがここの魅力だと思っていますので。

もちろん、全く同感です。
ですから、説得(笑)しようなんて気はこれっぽっちも・・・
僕のほうこそ言葉足らずだったかもしれません。
僕もこの映画はすごく好きなので、つい語りたくなっちゃうんですね。

> 何よりも、ラストのトランペットの彼の後姿が気になるのです。

音楽については・・・ふむ。確かにそうかもしれませんね。
しかし、彼は「良い話があって、それを語る相手がいる限り、人生は捨てたものじゃない」の言葉通り、
その後の人生で1900のことを語って生きていくでしょうし、
1900のおかげで(かな?)人生についていろんなことを考えるような気がします。
トルナトーレ監督の言うとおり、
1900がああしたことで、他の人がより深く物事を考えるようになる、ということなのかな。
そんなふうに思いました。

ボニさんからのコメント(2000年05月21日 14時41分24秒)
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どうも!こんにちは。
「海の上のピアニスト」は、見終わった後にイロイロ考えてしまう映画ですよね。
いつもこのことについて考えている訳ではないのですが、
今でもふとしたときに、主人公の気持ちのことを考えてしまいます。

見終わってすぐには、陸に上がらなかった主人公は気が小さい臆病者だと
少し思っていたのですが、いろいろ考えるうちにそうとは限らないんじゃないかと
思えてきました。
みんなが陸に居るから自分も・・・と考えなかった主人公は、
自分の意志が固い人だったのかもしれませんね。
長年ジャングルで生活していた人が、都会生活に馴染めずに住み慣れたジャングルへ
また戻って行く、というのと似ているかも。
自分の心地良いテリトリーってものが、それぞれあるんでしょう。

もしも仮に、
地球に危機が訪れて、人々が「月」で生活するようになったとしたら、
月に行くか、生まれ育った地球に残るか・・・・・。
どっちかなぁ・・・・、迷います。

BLさんからのコメント(2000年05月22日 01時00分56秒)
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ボニさん、こんばんは。

> 地球に危機が訪れて、人々が「月」で生活するようになったとしたら、
月に行くか、生まれ育った地球に残るか・・・・・。

僕はですね、月で生活することが可能ならば、月へ行くと思います。
やっぱり生きていきたいのです。
滅びゆく(?)地球には残らないでしょう。
「月」がどんなところか分からないですけど、
「住めば都」かもしれないし(笑)。

ということは、1900と同じ行動はとらないのかな。
自分だったらやっぱり船を降りるということなのでしょう。

P.S さっき、F1の中継の途中で「海の上の〜」のサントラの曲が使われてました。
    この映画は音楽もよかったからなあ・・・思い出してしまいました。

KORNさんからのコメント(2000年05月23日 20時23分48秒)
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うれしいなあ、このスレッドまだ続いてたんですね!(今ごろ気付きました)
私もぜひ仲間に入れてください(笑)
それにしてもこの映画、人によっては正反対とも思える感想を与えながらも
皆さんの心の中に今なお残っている、という点が凄いですね・・・

実は、私の中の約50%は、のぶればさんの意見に賛成なのです。
単純に映画として見た場合、数多くの伏線らしきものが消えてしまっている、惜しい!
という思いも確かにありました。
私にとってこの映画のクライマックスは、1900が船のタラップを降りるシーンです。
あの場面が一番ドキドキしましたね。
はたしてこのまま船を降りるのだろうか、それとも・・・?

正直言うと私は、1900が船から下りてあの少女を捜す旅に出る、
という展開を期待してました。でも1900は船を降りなかった。
この時点で私はラストシーンも予想できました。
同時に、この映画は「天使が天国に帰っていくお話」なんだなあ、と納得したわけです。

それにしても、ボニさんの「月に行くか、地球に残るか?」っていう喩えは秀逸ですね。
そう考えれば、1900のように「地球に残る」という選択も有り得ますよね。
しかし、1900が少女を捜しに行くロードムービーって展開も見てみたかったような・・・
旅の途中でピアノを弾いたりなんかして・・・
しかし少女と出会えたとしても「陸の上」という異世界でうまくいくのだろうか・・・等々、
う〜ん、いろいろ考えさせてくれます。

ところで、純粋に映画として見た場合、少女との出会い(あの曲が生まれた瞬間)の
シーンは凄かった!あれほど映像と音楽が完璧に融合したシーンは初めて見ました。
今でも、目と耳に焼き付いています。あのシーンだけでもこの映画を観る価値はあった
と思います。原作には登場しないにもかかわらず、トルナトーレ監督があえて挿入した
あの少女とのエピソード。ひょっとしたらトルナトーレ監督が一番描きたかったシーン
なのかもしれません。

『海の上のピアニスト』時期的にそろそろビデオになるのかな?
このスレッド読み返していたら、また観たくなってしまいました。

のぶればさんからのコメント(2000年06月01日 01時27分35秒)
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>1900がああしたことで、他の人がより深く物事を考えるようになる、
BLさん、確かにそう言うことってありますよね。悲しい話ですが……

>自分の心地良いテリトリーってものが、それぞれあるんでしょう。
> 地球に危機が訪れて、人々が「月」で生活するようになったとしたら、
>月に行くか、生まれ育った地球に残るか・・・・・。
ボニさん、この喩えに「う〜ん。」と唸ってしまいました。
KORNさんの意見に同じ。自分は命がある限り可能性はあると思うから、月に移るだろうけれど、地球に残る人も在りうるだろうなあ。とは言え、月に移って欲しいのだけれど。

>正直言うと私は、1900が船から下りてあの少女を捜す旅に出る、
>という展開を期待してました。でも1900は船を降りなかった。
>この時点で私はラストシーンも予想できました。
これは、良く分かる。私もその一人でしたから。
>同時に、この映画は「天使が天国に帰っていくお話」なんだなあ、と納得したわけです。
うん、分からないでもないのです。ただただ、…ああ、繰り返しになってしまうからもうやめておこう。

で、別の疑問。1900はJazzをどう思っていたのでしょうね?
「くたばれ、Jazz。」の真意は…?Jazzについては、ド素人の私ですが、「Jazzピアノ対決にこだわった相手のようなこだわり方をするのがJazzならば、Jazzなんかくたばってしまえばいい。」という風に受け止めているのです。1900は、ピアノの競演より共演をしたかったのではないかなあ?と思っています。どうなのでしょうね。こちらの方も気になって候。

KORNさんからのコメント(2000年06月02日 06時54分43秒)
           パスワード

>で、別の疑問。1900はJazzをどう思っていたのでしょうね?
>「くたばれ、Jazz。」の真意は…?

1900はJazzが大好きだったんじゃないでしょうか・・・?
様式的で1分の狂いも許されないクラシック音楽に対し、
より自由で即興性が重視されるJazz。

「あの曲」を感性の趣くまま即興的に作り出した1900は、まさしく
Jazzの精神を持っているといえます。
だから、本当はあの“ジャズの神様”とは競演でなく共演したかったのだ、
というのぶればさんの考えに全く同感です。
ところが、“ジャズの神様”はあくまで1900との対決にこだわった。
自由で即興的な演奏が命のJazzなのに、対決という「様式」にこだわり、
演奏のテクニックにこだわった。そんな“ジャズの神様”に1900は失望
したのだと思います。その思いが「くたばれ、Jazz。」というセリフになった
のではないでしょうか。

ところで、現実世界における“ジャズの神様”マイルズ・デイヴィスは、
当時、「Jazzは黒人しか演奏できない」という風潮の中、白人のミュージシャン
とも多くのセッションを行いました。「なぜ、白人と共演するのだ」という質問に対し、
「演奏が上手ければ、俺は緑色の肌の宇宙人とも共演するよ」と彼は答えたそうです。
この自由な精神こそがJazzの本質なのでしょう。

Jazzのように自由な精神を持ちながら、船から外に出ることだけはできなかった1900。
やはり彼は人間ではなく、海の上に住む「天使」だったのでしょうか・・・?



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