[映画・ビデオ・ドラマの部屋一覧に戻る] お名前:Bぱらそる
コメントの種類:邦画 映画「秘密」を見てきました。原作を読んでいないので映画を見ただけの感想です。 広末涼子さんに演じ切ることができるか不安を感じてらっしゃるようですが、画面の中の広末涼子さんからは確かに「40のおばさん」(というか岸本加代子さん)を感じることができましたよ。 むやみに内容を書くとネタばれになってしまうので映画の内容についてはこのくらいにします。 物語は「娘の体」に「妻の心」でしたけど、もしも逆に「妻の体」に「娘の心」だったらどうなってたかなあ。 物語はけっこうノーテンキな感じがしたけど、これというのも「人生のやりなおし」だからこそでしょうね。人生の最も輝いている時期を再び手に入れたのだから悲壮感ってのが希薄でした。っていうか、楽しめましたね。 しかし、入れ替わりが逆だったなら「人生のすっとばし」だし、未来を奪われたような状態だから物語の感じが変わっていたと思いますよ。(ここまでは「小川もこ」さんの伝言版に書いたものと同じ内容を書いてます) この映画を見終わって、ちょっと普通と違う点がありました。 それはエンドロールがはじまっても誰も席を立たないのです。 僕はどんな映画でも幕が閉まるまで残っています。でも、たいていの映画では本編が終わると同時に席を立つ人がいて、それで扉が開くと外の人が入ってくるのです。(僕にはこれがゆるせない!) でも、この映画は最後の最後まで誰も席を立たずに余韻に浸っていました。 要因はいくつか考えられます。 「エンドロールでのスチール写真の使用」 たんなるキャストとスタッフの文字しかない画面では観客を引き止めるだけの魅力がないでしょう。やはりエンドロールとはいえ「絵」があったのが良かったのでしょう。 僕の場合はたとえ文字だけのエンドロールでもメインテーマの音楽を劇場の音響設備で聞くだけでも十分価値があると思っているのですが、全ての人がそう思っているわけじゃないんでしょうね。 「竹内まりやさんの音楽」 エンドロールにスチール写真を使ったり、メイキング映像を挿入することは珍しくありません。 にもかかわらず大抵の映画ではそれを見ないまま帰ってしまう人が後を立ちません。 とすると、やはり竹内まりやさんの音楽が引き止めてくれたとも考えられます。 「作品の余韻」 すぐに席を立つ気にさせないものがあったといえます。 作品のエンドには賛否両論あるようなんですが、すくなくとも「ほんわか」させる気持ちにさせてくれるには十分でした。(原作を見た人はそう思わない人も多いらしいんですけど・・・・) こういった数々の要因が絡み合って照明が点灯されるまで誰も席を立たなかったのだと思います。 映画を作る側の人々も、もっとエンドロールに力を入れて欲しいと思います。 逆に、最後に観客が出口に集中することを防ぐために、わざとシンプルなエンドロールにするという考え方もありますが、僕としてはエンドロールまで楽しめるつくりにして欲しいのです。 |
映画版『秘密』観ました。
確かに広末涼子さんは見事に演じきっていたと思います。
正直言って驚かされました。“俳優”広末涼子をちょっぴり見直してしまいました。
(小林薫さんは相変わらずウマイ)
で、映画全体の感想ですが、原作の大ファンとしては…う〜ん…まあ予想通りの出来かな。
あの問題のラストをどのように映像化するか、期待と不安半々で観に行ったのですが、
原作と違って(人によっては原作と同じだろう)ひとつの解釈しか出来ないのが不満でした。
ラストの平介の「あのセリフ」は無い方が良かったのでは…?
それと全体的にコミカルなタッチになっていたせいか、ラストで二人がなぜ「あの選択」
をしたのか、今ひとつ説得力が無かったような気がします。
(あれでは直子が平介を騙していただけのようにみえてしまう)
原作が素晴らしいだけに、少し(かなり?)辛口になってしまいましたが、
けっこう楽しめた映画ではありました。
>映画を作る側の人々も、もっとエンドロールに力を入れて欲しいと思います。
私もエンドロールが終わるまで絶対に席を立たない人間なので、その気持ちよくわかります。
最近では「スターウォーズ・エピソード1」のエンドロールの最後で、「ベイダー卿の呼吸音」
が入っていたのには感動させられました。こうしたちょっとした“おまけ”は嬉しいものです。
ちなみに私が観た中で、エンドロールbPの映画は『ヤング・シャーロック・ピラミッドの謎』
です。これはエンドロールの最後に本編最大のオチがあるというもので、このオチを観るのと
観ないのとでは、映画の価値が大きく変わってしまいます。
但し、このオチはシャーロック・ホームズのファンでないと理解不能です。(そこがまた良い)
ホームズのファンでこの映画を見てない人がいたらぜひ観てください。必見です。
(『秘密』からかなり話題がそれました。すみません)
KORNさん>エンドロール?1の映画は『ヤング・シャーロック・ピラミッドの謎』です。
これはエンドロールの最後に本編最大のオチがあるというもので・・・
だいぶ昔に観た映画なのでうろおぼえなんですが、
確かモリアーティ教授に関するオチではありませんでしたか?
ドイルファンのぼくとしては、映画館の周りの客に
「これ知ってる?これはアナグラムになってて・・・」
と教えてあげたい衝動にかられたものでした。
ぼくもエンドロールは最後までみます。
特に洋画の場合、端役の俳優の名前や流れていた曲名やアーティストをチェックしたいので。
でも、本当に凄い映画の時は、腰が抜けたみたいに席を立てないものです。
年に何度もありませんけど。
ちなみに、輝けるエンドロール王といえば、ジャッキー・チェンでしょう。
あの爆笑NG集がないと、なんかさびしいですからね。
ハリウッド進出の「ラッシュアワー」でもやっぱりやってました。
素晴らしいサービス精神というべきでしょう。
>確かモリアーティ教授に関するオチではありませんでしたか?
さすが、とっどさん!その通りです。
最初にこの映画を観たとき、「子供向けの映画だろう」とタカをくくっていたのですが、
なかなか良く練られたストーリーで(脚本家はシャ−ロキアンと思われる)驚きました。
特に最後のオチは、「やられた〜〜」と思いましたね。
自称シャーロキアンの私としては、あのオチを予想できなかったことが悔しいです(笑)
とっどさんは予想できましたか・・・?
映画館のお客さんの中には、あのオチを理解できなかったのか「あれどういう意味?」
と言ってる人が結構いました。
・・・そんなことも知らんでホームズ物の映画を観るんじゃない(笑)。
そういえば『秘密』の原作者、東野圭吾さんも変則的かつトリッキィな推理小説作家です。
最初『秘密』を読んだときも推理物だろうと思って読み始めたのですが、読み進むにつれ
「・・・ん、SFタッチの恋愛小説か?」と思い直し(この時点で作者の術中にハマっている)
読み終わった後の気分は、良質な推理小説を読んだ後のそれと同じでした。
(それ以上に良質な“恋愛(夫婦愛)小説”でもあります)
原作と映画、どっちを先に見ようか悩んでいる人がいたら、迷わず原作から読むことを勧めます。
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