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投稿番号:100047  投稿日:2001年08月07日 03時21分15秒 パスワード
お名前:のぶれば

千と千尋の神隠し

キーワード:霧のむこうのふしぎな町
コメントの種類 :アニメ

観ました。なるだけゆったり観たいと、ナイトショーで。
どうやら私は奇を衒った観方、書き方をしてしまうところがあるようで、
以下もあんまり間に受けないほうが良いかも知れません。(と、但し書きをして…)

「ナウシカ」や「もののけ」のような作品群とは明らかに一線を画していると思いますが、是非、観て欲しいです。それも小学校高学年との親子なら、別々で。子どもには、お金だけ渡して「観てきなさい。」って。親は後から、こっそり…。そんな感じがします。

宮崎監督自身、「この映画は70年代に書かれた児童文学の「霧のむこうのふしぎな町」から発想のきっかけをもらった」と語っていますが、我が意を得たりです。この本は、確か私が小学五年生の時、夏休みの読書感想文の課題図書の一つで、買って読んだ本です。その時は「男のくせに、そんな本を選ぶな」と友だちに笑われながらもとても印象に残っている本でした。で、映画を観る前から、そんなイメージと重なる部分があって個人的には、「千と千尋…」は興味津々だったのです。

そのせいもあって、私は「霧のむこうのふしぎな町」の本に案内されるようにして、10才の夏休みをたくさん思い出しました。

さて、千尋は宮崎監督が言うように、本当に今の時代普通に居る10代の女の子が描かれているのかどうか…。現実はもっとひねているんじゃないか?なんて思うのです。ただ、少なくともその子たちが持っている「もう少ししっかりしたい自分像」と重なる部分はあるんじゃないかな?という気がします。実際10代の女の子が観るとどう思うのかはわかりませんが。

ただ、はっきりと言えるのは、「魔女の宅急便」のキキよりもっと千尋は幼くて、まだ自分の意思よりも他からの半ば強制的な動機付けで、動いていきます。映画の始めとラストを比べても成長したのかどうかはっきりしない。でも…。

一方で、悲しくなったのは、この映画にでてくる大人達。
10代にとって、現実の大人がこの映画の大人の様に見えているとしたら、ぞっとしてしまう。とりわけ、カオナシは今の自分と重なる部分が見え隠れしてしまう…

映画全体としては、率直なところ、嬉しいのか、悲しいのか良くわかりませんでした。
それは多分に自分が歳を取ったからであって、もっと子どもであった頃にこの作品を観ていたら、素直に嬉しくなれた様な気がします。でも、この年になって観たからこそ得られたものがあるような気もして…

まあ、結論的にはこの映画、けっこうのぶればは気に入ってます。
例に漏れず、書きたいことはたくさんあるのですが、ひとまずはこの辺で失礼し候。

[1]涼子 さんからのコメント(2001年08月07日 09時07分24秒 )
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この映画は、何時行っても満員で、、、ま、、行った日が「初日」と「レディースデイ」っちゅうせいもあったんですが。笑

私、映画は一人で観る人なので、この映画も一人で行ってきました。今ちょうど10歳の息子がいまして彼の目からは私達大人はあんな風にみえてるのかな?って。
千尋の様に、いろんな人と関わって、自分の中の「したいこと」をちゃんと見つけていけるような人になって欲しいと思いました。

すでに、恥ずかしい大人になっちゃってる自分にも(笑)勉強になった映画でした。

[2]ボニさんからのコメント(2001年08月09日 17時35分39秒 )
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のぶればさん、こんにちは〜。
もう見に行かれたんですね、私はまだ先にとってあります。(^^)
余分な知識を入れないように、千と千尋の神隠し情報はあまり仕入れてなかったんですが、「霧のむこうのふしぎな町」という本があるんですか、のぶればさんはそれを小さい頃に読まれたとか。そういう経験があって映画を観ると、頭が真っ白な私のようなものが観るのと、またぜんぜん印象違うんでしょうね。(^^)
ところで、「千尋の大冒険」という本を今日、お店で見つけました。
本の終わりあたりに、司馬遼太郎氏が小学校6年生に宛てて書いた「21世紀を生きる君たちへ」という文章があり、初めて読みました。とても大事なことが書いてあって、「了解しました」と思ったのでした。宮崎駿監督にとって、司馬遼太郎氏は敬愛してやまない人物なのだそうです。それで、ああいう作品が生まれるのかもしれませんね。

[3]のぶればさんからのコメント(2001年08月16日 00時07分38秒 )
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>今ちょうど10歳の息子がいまして彼の目からは私達大人はあんな風にみえてるのかな?って。
涼子さん、コメントありがとうございます。

とかく現代は10代の子どもの物の観方考え方ってわかりにくいと言われますよね…
今のところ、「もののけ姫」よりは反応が静かな様に感じますが、願わくば今後この作品が幾らヒットしたとしても「これが10代の感覚だ!」なんてマスコミに報じて欲しくありません。報じられれば報じられるほど「10代の感覚」からずれた作品として、子どもたちに思われてしまいそうですから。

きっと、「大人はあんな風にみえてるのかな?って。」っていう涼子さんの「って。」の表現のように、心の布団の上にそっと寝かせるような感じで捉えるのが良いんじゃないかなあ?と思います。大人はその布団の上に寝ている子どもを見守るみたいな感じで。

>……「霧のむこうのふしぎな町」という本があるんですか、
>のぶればさんはそれを小さい頃に読まれたとか。
この映画の予告編等と出会って思い出したことです。
実は読んだ時点では、強烈な印象と言うのは無かったのですが、確か感想文には、僕だったらその町に行った時どうしただろう?みたいなことを書きました。

「霧のむこうのふしぎな町」は、一人旅出かける頃から徐々に印象が強まってきたようにも思います。もっとも、その頃一人旅といっても、自転車で川の河口まで行ってみるという程度でした。実際片道15km程の距離です。
途中、夕立にあったり、でこぼこ道でこけたりとか、それなりにいろいろあって…
「霧のむこうのふしぎな町」は、そんな時ふっと頭をよぎるんです。
でも、黙って行って、黙って帰ってきて…誰にも言わないの。一人で満足してる。
そんな経験多かったなあ。暗い少年て思われるかな?

でも、あの頃にこの作品を観ていたら、土手沿いの道で自転車をこぎながら
♪呼んでいる 胸のどこか奥で 
 いつも心踊る 夢を見たい
と口ずさんでいたかもしれません。
この主題歌も、静かに心に沈殿し堆積して行く不思議な感じですから。

あらら、つらつらと失礼し候。

[4]涼子 さんからのコメント(2001年08月17日 22時58分57秒 )
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大人になってからの自分の気持ちって、いつも押さえ気味なので、(笑)
半分くらいは聞いてやるようにしています。 あははははははは〜
のぶればさんって優しい文章を書かれるかたですね。
  では。

[5]ボニさんからのコメント(2001年09月22日 09時45分23秒 )
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のぶればさん、こんにちは。
暗い、なんてぜんぜん思いませんよ。私もそういう経験持ってます。
ときどき一人でふらりと知らないところへ行って、新しい景色を発見して満足する。
海に沈む夕日の色が刻々と変化するのを、じ〜っっと何も考えずに見てる・・・
そんな時間が多かったです。今はそういう時間が減っちゃいました。

さて、やっと今週都合がついて映画を観てきました。
(あらぁ、もう1カ月以上たってますね・・・)
映画がまだ上映してて嬉しかった〜〜〜。ヒヤヒヤして映画館に確認しながら観られる日を待ってました。(^^)

感想は、
じんわりじんわりと優しさが伝わってくる映画でした。
雨が土にじんわりとしみ込んで、おいしい野菜があちこちできるような・・・例えがはまってないかもしれませんが、そんな感じ。
優しさや思いやりが登場人物のいろいろな心に伝わって影響していく様子が、心に温かく感じました。

[6]のぶればさんからのコメント(2001年09月25日 23時21分46秒 )
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涼子さん
>のぶればさんって優しい文章を書かれるかたですね。
そんな風に言ってくださって恐縮しています。
でも、私じゃなく映画が優しいので、そんな風に感じられたのでしょう。

ボニさん
>暗い、なんてぜんぜん思いませんよ。私もそういう経験持ってます。
そう言ってもらえると少し安心です。
でも確かに大人になってからはそういうことが減りました。

さて、気がつけば「もののけ姫」の邦画興行記録を塗り替えているそうですが…
それ以外のところでは、余り大きな報道が無いというのがちょっと嬉しい。
>ヒットしたとしても「これが10代の感覚だ!」なんてマスコミに報じて欲しくありません。
と上に書いた通りです。

全然話は変わるんですが、
>雨が土にじんわりとしみ込んで、おいしい野菜があちこちできるような・・・
の文章で、「夕立の匂い」を思い出しました。
暑い夏の午後。地面や舗装された道路は熱を帯びてる。そこに突然強い夕立。
しばらくして雨は止むのだけれど、土や道路の熱で、蒸気が立つ。
その蒸気に混じって、独特の匂いがしますよね。
それが夕立の匂い。のぶればが勝手につけた呼び名なんですが。
地面の汗の匂い?とでも言えば良いのでしょうか?
人は暑ければ、日陰に入る。クーラーの効いた部屋に閉じこもる。
でも、地面はずっと直射日光を浴びたまま黙ってる。偉いなあ、なんて…
そんなことを、ふっと夕立の匂いで思うんです。

千尋にとって、この話は夕立みたいなものなのかもしれません。
突然にやってきて逃げるどころか、雨宿りする場所もクーラーの効いた部屋も無く、強い雨の中試練に立ち向かう…。
でも、夕立の後に気がついた、その匂いは生きる勇気を与えてくれた。
周りは、夕立の前と何ら変わらなかったけれど…。
ボニさんの言葉から、そんなことを連想してしまいました。

部屋に閉じこもってちゃあ駄目ですね。
雨風お日様、世間様にもっと接して、嫌なこともあるだろうけれど、
前向きに生きていきたいなあ、なんて励まされて候。

[7]ボニさんからのコメント(2001年09月29日 02時07分37秒 )
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のぶればさんのコメントを読んで、
自分たちが取り囲まれている環境、いろんなものが「生きろっ」とメッセージを出しているのかもねぇ、と連想しました。瞬間瞬間で、そのメッセージを感じとれたとき、ジワジワっと、しあわせやヨロコビ、感謝を感じるのかもしれないなーと・・・。

[8]モモさんからのコメント(2001年10月09日 03時47分39秒 )
本人によりコメントは削除されました。 2001年10月10日 15時47分20秒

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