[デーブ川崎の居酒屋一覧に戻る] お名前:店長デーブ川崎
地域:その他 さて、警察のことをはじめ、この国、どんどんうまくいかなくなってきています。 どの時点でおかしなことになってきたのか・・・この話はまだとっときましょう。 さて、この国の経済を江戸時代以来支えてきた重要な要素に「終身雇用」という制度 がありました。ご存じの通り。 ところが、そこに問題がある、とされたあたりから「終身雇用の改革」でなく、 いきなり「終身雇用の廃止」という方向に突っ走ってしまった。 それも、アメリカ式とかグローバルスタンダードなんていう錦の御旗を掲げて さも「終身雇用の廃止」といわんばかりに、誰も疑問を投げかけぬまま 突き進んでいる。 本当に終身雇用制には未来はないのでしょうか。 終身雇用制がなくなって、かえって精神カウンセラーと弁護士の仕事が増える なんて事にはならないのでしょうか? かえって天才的な人間「考えるゆとり」を奪う結果になりはしないだろうか。 温室の何が悪い、と、思います。 温室の何が悪かったんでしょう。 もういちど、洗い直してみましょう。 あまりにも「雇用側の経費削減」のための情報戦略のように見えてしまう。 「実力主義」とやらが、果たして日本人の間尺に合うのか。 もしかしたら終身雇用制でも「実力主義」は実現するのではないか。 微妙で寛容なはずの「日本の精神文化」を保つには、 実は、こういった温室や柔らかい座布団が、必要だったのではないでしょうか。 賛成・反対、意見を求めます。 どうか喧嘩などにはならぬよう。 |
な〜 です
雇用者側と被雇用者側では随分意見が違うかもしれませんね。
個人的には制度が変わったと言うより人の考えが変わって
制度が変わりつつあると言う気がしていますが如何でしょう。
どんどん利潤を追求する日本経済の姿勢が
(理科系のため経済のことはよくわからないのですが)
心のゆとりをなくして今の制度を生んだような気がしています。
心の中でバブルの頃の生活を願っている人は少なくないと
感じます。
生活水準を下げて消費を押さえてもいいじゃないですか。
いい車に乗って、いいもの食べて、いい服来て、
それが心のゆとりなのかと最近感じます。
経済成長がマイナスだと何がいけないのですか?
私はデーブさんの意見に共感します。
ただリストラがない、懲戒解雇(退職金が支払われない)が甘い、という安心感から
最近の多くの不祥事があるように感じているのも確かです。
楽してお金を稼ぎたい、それが出来ない奴はかっこの悪い奴、
世渡りの下手な奴、要領の悪い奴、そんなイメージが根底にあるような気が
しているのですが。
>もしかしたら終身雇用制でも「実力主義」は実現するのではないか。
なかなか興味深いテーマですね。私は実現できると考えています。
そもそも「終身雇用制」と「実力主義」は分けて考えるべきです。
日本では、企業の“全社員”に実力主義を導入しようとしていますが、
(しかも「終身雇用の廃止」とセットで!)これはとんでもないことです。
アメリカですら「実力主義」を導入しているのは管理職以上の経営者クラス
に対してだけです。そのかわり彼らの「実力主義」は徹底していて、結果を
出せなかったら容赦無く首を切られますが、結果を出せば莫大な報酬が出ます。
ですから彼らは本当の意味での「経営のプロ」であり、博士号を持つ経営者も
珍しくありません。
しかしそれはあくまで「管理職」の話であり、いわゆる「労働者階級」にまで
実力主義を導入しているところはあまり無いはずです。逆にアメリカは労働組合
が強いので、好景気が続く限り「労働者階級」が首を切られることは滅多にあり
ません。よって最近の日本企業の経営者が考えている「全社員への実力主義導入」
は、店長の指摘されている通り「雇用側の経費削減」のための情報戦略でしょう。
日本の「終身雇用制」の問題点は、「人間の能力は皆平等である」という前提のもと
すべての社員を終身雇用にしてしまったことにあるのではないでしょうか。
(お金を稼ぐ)実力が、あろうが無かろうがその会社に長期間いさえすれば、
誰でも「管理職」になれた。そのうち仕事をする目的が「お客様を満足させること」
ではなく「自分が出世すること」になってしまった。
そして本当に実力を持つ人も、頑張ろうが頑張るまいが結果はたいして違わないので
やる気を失ってしまった。これが日本が衰退した原因でしょう。
要は、全社員一律に「実力主義」や「終身雇用制」を導入することが問題なのです。
したがって解決策としては、同じ会社内に「実力主義コース」と「終身雇用コース」
これら2つの選択肢を用意して、早い時期に社員にどちらかのコースを選択させる
ようにすれば良いのではないか、と考えます。
「実力主義コース」についてはアメリカと同様にハイリスクハイリターンにします。
そして「終身雇用コース」ですが、現在の日本の「終身雇用制」では今のような
不景気な時代には維持することは困難です。
そこで、「ワークシェアリング」なんてどうでしょうか。
これは「終身雇用」を保障する代わりに、景気の変動によって、賃金や労働時間も変動
するというものです。これはドイツなどで不況時に社員の雇用を守る為にあみだされた
“苦肉の策”なのですが、これを苦肉の策ではなく、積極的に導入してみてはどうでしょうか。
しかしこれを実現するには「価値観の大きな転換」が必要です。
まず、「人間の能力は皆平等ではない」という現実を直視しなければならない。
「能力」が平等でない以上、その「結果(=稼ぎ)」も平等では有り得ません。
誰でもそれなりに出世してそれなりに稼げるわけではないことを認識して、
自分の能力に見合った稼ぎで生活するよう努力する。
それと同時に「(お金を稼ぐ)能力」というものがそんなに価値があるものなのか、
もう一度疑ってみる必要があるでしょう。今の日本では「働いてお金を稼ぐこと」
が必要以上に美化される傾向にあります。例えばワークシェアリングを導入すれば
不況時に労働時間が減少します。その空いた時間を利用して、お金にならない
社会奉仕活動などしてみたらどうでしょう。案外違った価値観を見つけられるかも
しれません。
これからは“本当の幸せとは何か”それを考えることが重要になってくる気がします。
さて、問題は「公務員」です。
最近の警察の不祥事などは、怒りが大きすぎてもはや言葉にもなりませんが、
公務員の終身雇用はこの先も維持されていくことでしょう。
そもそも公務員とは、
『儲けにならなくて誰もやりたがらないけど、社会の為に絶対に必要な仕事』
を遂行してもらうため、国民がお金を出し合って雇った人達のことです。
それなのに今では、『楽ができてうまみも大きい仕事』の多くを公務員が独占しています。
公務員こそ少数精鋭の実力主義を導入すべきではないのでしょうか?
ああ、この話題は腹立つからやめよう。
な〜 です
実力主義という評価が何か?が??
よく経営陣は技術畑のものはなれない、と言いますね。
会社に利益をもたらすものを実力者といえば日本ではどうしても
技術系は下に見られる。
でもこれは技術系の人が義理堅くてヘッドハンティングに応じないからだろうか?
義理と人情、こういう感情も終身雇用に付いて回りません?
>よく経営陣は技術畑のものはなれない、と言いますね。
ちなみにうちの会社の社長は代々「技術畑」の人間なんですが(笑)、
(別に技術指向の会社じゃないんですけどね…)
感情に流されず物事を合理的に判断できる点からも(本当か?)、
こと経営者に関して言えば「理系」の方が向いているのではないでしょうか。
(そういう私はコテコテの文系人間ですが)
しかし最終的に重要なのは「夢(=明確な目標)」を持っていることでしょう。
これは理系でも文系でも関係ないでしょうね。
義理と人情、この曖昧な感覚は「終身雇用制」を支える重要なバックボーンです。
これは全国民が統一言語を持ち、限りなく単一民族国家に近い日本だからこそ
持ち得た感覚でしょう。近代経営においては「義理と人情」は古くて邪魔なものと
されていますが、実はこの曖昧な感覚は非常に高度なものではないかと思います。
機械だって、ON/OFF制御のものよりファジィ制御のものの方が高度ですからね。
しかし何事も長所と短所は表裏一体、新潟県警の例を出すまでもなく
日本の「終身雇用制」の問題点はまさにこの曖昧な部分にあるとも言えるわけで・・・
これは難しい問題ですね。
・・・ ところで話は変りますが、
前回のレスで、店長さんの「終身雇用で実力主義というのは実現できないのか?」
という問いかけに対し、私は「終身雇用制度」と「実力主義」を分けて考え、この2つを
並立させるという案を提示しました。
これとは別に、文字通り「終身雇用制度の中で実力主義を導入する」ことって可能なのでしょうか?
な〜 です
うちの会社(みたいもの)は義理人情の人間関係で成り立っていると個人的に
思っています。
終身雇用ということは被雇用者は今の会社に満足しているものと仮定して
被雇用者の夢と会社の夢が一致するから実力主義は導入されると思うのですが。
ただ会社の被雇用者に対する評価を何で判断するかで随分被雇用者の感じ方も
違ってきてやる気も違ってくるのでは?
例えば給料で見るのか、地位で見るのか、自己達成感なのか?
雇っている側からするとうちのような中小にも満たない会社では
給料に差を付けるのはなかなか出来ませんね。
実力のある人というか、貢献してくれている人にはありがとうを言うとか
かな。あと多少ボーナスに差を付けるぐらい。
なんせ弱小企業なんでよくわかりません。
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