世間一般では…今日は【クリスマス】なのであります。
しかし【わが奥さま】は【毅然とした声】でおっしゃいました。
「仕事が進まないから、アンタとは会わない。」
…うん、うん、うん…いまお仕事、【大詰め】ですものね。
邪魔をしちゃ可哀想です…
【妻想い(思い?)の優しいダンナさま】になりましょう…たまには。
気を取り直して…【食べモノのお話】でもいたしましょう。
みなさま、お暇でしたら…おつき合いくだい。
* * *
【鯖の生姜煮】。
←最近食べてません。私サバ、好きです。
いつだったか…わが奥様に【食べたい】、と言ったら
「自分でサバ買ってきな、そしたら作ってやるから、ハッ!」
…と吐き捨てられました。→彼女は【サバが嫌い】であります。
…しかし、毎度の事ながらなんという【傍若無人】な態度でありましょう。
私は…私は、ダンナなのです。
「あの…あのね、【鰺(アジ)のカレー風味ムニエル】なんかも…食べてみたいんだ! 」
子供のように…しかし、血を吐くように訴えました。
私の目はうるんでいたでしょう…おそらく。
「ムニエル作って、アンタの分(のお皿に)だけ【カレー粉】ぶっかけな!フンッ!」
…鼻であしらわれました。→彼女は【カレーも嫌い】であります。
まぁ…それ以前に【刺激物・クセのある食材】すべてを忌み嫌ってはおりますが。
…しかし、私はダンナなのであります。
なんという【さのばびっちー】な態度でありましょう。【こめかみ】に熱いモノを覚えました…
* * *
しかし…しかし、【ドデッ!】と向こう向きに
【肘つきフテ寝入りつつ新聞のスポーツ欄を熟読する】彼女の後ろ姿は【貫禄十二分】で…
(←ちなみにトカゲのように【身じろぎ】一ついたしません。それがまた【演出効果】を高めます)
眺めていると…いわれもない【恐怖】がわが身をすくませます。
声がかすれて…とても【罵声】を浴びせる気力などナッシングなのでございます…
私は【丸くなって】ジッと耐えます…
【金縛り・ヘビににらまれたカエル】…そんな言葉が頭をよぎって…すぐ消えました。
* * *
うん、うん、うん…【お総菜のお話】のつもりが、
気がついたらやっぱり【わが愛しの奥様】への想い…を書き綴っている自分、がおりました。
【いたいけな】酒飲みは、子供が母親を慕うがごとく…自分の奥さんを【恋慕】いたします。
【恋は盲目】とも申します…解ってください…解ってください。
みなさま、今日は【クリスマス】なのでございます…
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