どこかの酒場でのお話です。
つまり…場所は覚えていないかor飲んでた時点ですでに判らなくなっていた…
ということでありましょうか(笑)。
* * *
私はトイレに立ちました。
そのお店の洗面所にはカガミはなく…ただ一枚の【色紙】が貼ってあり…
そこには、筆でこう…こう書いてあったのでございます。
馬鹿にするな 馬鹿にするな
思いっきり笑う【権利】を
馬鹿にするな
声張りあげ泣く【権利】を
馬鹿にするな
飲んで肩たたき合う【権利】を
人間なんだ 人間なんだ
人間なんだ
* * *
私は席に戻りました。
偶然そのときは私と、もう独りおとなしそうなおじさんしかお店にはいませんでしたが…
【常連さん】が集まったときの大層【尊い】喧噪が聞こえた、ような気持ちになって…冷や酒をもう一杯頼んだので
ございます…
誰か有名な方の【唄】なのでしょうか?…
不勉強な【アル中】には、いまだにトンと調べがつきません。
でも、そんな事はどうでもよいのです。
ちょっと昔…夏になりかけの、半端に暑い夜の思いでなのでございます。
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