昨日は住んでいる地元にて、屋台が道の右側30件、左側にも30件、合計60件ほど延々とつらなる『ちょっとしたお祭り』でありました。
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売り子さんはあきらかに「テキヤ様」と判るいでたちの方々、そして町の商店街のお祭り実行委員風?の人達が7:3ほどの割合でありました。
「金魚すくい、ハイ金魚すくい、300円。バンバン採ってってよ!ハイそこのコギャルちゃん達!ババンバ バンバンバン」
などと、1人ボケをかましては安易な笑いをとっている完全な金髪のおじさんなどは明らか前者でありましょう。
まあ、とりあえず料金は相場通りでありましょうか?
しかし、
『うちの金魚はよく採れるよ!バンバンすくえるよ!』
という一見威勢の良い口上は、よく考えるといかがなものでありましょうか?
つまり、
『もう死にかけていて動きが鈍いから、バンバンすくえるよ』という意味にもとれるのではないのでしょうか?歩きながらやや考え込んでしまいました。
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とてもカラフルでファンキーなスーツに身を固めたおじいさんが風船を膨らましておりました。
背中を見せて踊りながらボンベのコックをあやつって、風船が膨らんだ瞬間に「ワッ」といって正面を向き直ります。その度に群がっていた女子高生が「キャー」といってはしゃぎます。
見ていると彼女らは何があってもはしゃぐようでありました。
しかしわりとながく立ち止まってみていたのですが、それ以上の進展はない芸のようでありました…
意味もなく、
「やっぱり、物事気合いだな…」とひとりごちました。
芸能の原点とはこんな所にあるのではないのでしょうか。
1.とにかくファッションは『派手』に。この際あまりシックなセンスなどに気を配ってはいけません。
2.とにかく『大声』を張り上げる。後先の事など考えてはいけません。要は目立てば良いのです。
3.まず『女(特に若いの)・子供』を、手なづける。彼女(彼)らは、一度タガがはずれると限度を知らずに面白がってくれます。場をもり上げる『触媒』の役割を果たしてくれます。
このような点をクリアする踏ん切りが、以外と芸人としての出発点ではないのか?等とぼんやり考えました。
ぱらぱらおつる雨の中、イカ焼きをかじってぶらぶらと…。
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