くそ暑い、港町を離れて信州は白馬へ
山は青く風はここちよかった。ホテルからの眺めは大きな
窓ガラスのせいか、額縁の絵のようだった。
一晩だけだったけれど、暖めあうのには十分な、時間・・・・
お酒のツマミは柔らかき君だったね。
あくる日の帰りは14:42分発の「しなの24号」グリーン車で最後尾、
何故か車掌室は同じ車両の中ほどでパノラマ席には後ろ向きに座って
二人だけの世界
チケットを見ただけであとは誰もいないし、乗ってもこない 退屈だった。
お酒もほどほどに回ってきたところで、右手が悪さをし始めた、
はだけかし胸にそっと・・・・・、胸の高鳴りは みえるまでになった。
そろそろかな・・・・・・・、
信濃大町をすぎたところで松本まではまだ、まだ・・・・・・・・・
喉がやけに渇く、含んだビールをわけあたえ人指し指で素足の膝をなぞる
背中より胸に伝わる鼓動とぬくもり・・・・・・・・・・
荒い吐息に髪をたくし上げ、肩ごしの耳たぶに舌で語りかけた。
「終点 名古屋は18:01分着 まだまだ おりれないよ」
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